南アフリカは、2023年の鳥インフルエンザによる中断以降、チリ産家禽肉の輸入を再開

衛生当局、外交当局、輸出セクターの間の調整作業の結果、この貿易ルートの再開により、チリ産家禽肉の輸出について、アフリカ大陸の新興市場へのアクセスが再度可能となった。

 

2022年末から2023年半ばまで、チリは高病原性鳥インフルエンザの発生により危機に直面していた。これにより、一時的に、様々な市場への家禽肉の輸出を中断することを余儀なくされた。2023年9月、我が国が、国際獣疫事務局(WOAH)により、HPAIの清浄国として認められて以降、こうした相手先へ輸出を再開するための取り組みが強化された。

 

最近の相手先国の一つは、南アフリカである。同国への再開は、クラウディア・サンウエサ国際経済関係次官(SUBREI)の南アフリカ、ケニア、サウジアラビアへの公式訪問の一環で、2月28日にプレトリアで行われた両国間の貿易・投資合同委員会第8回会合で取り上げられた。

 

「家禽肉製品の輸出セクターにとってのこの好ましい進展では、国家当局の共同の取り組みと南アフリカとの二国間対話が実を結び、HPAIの発生で生まれた問題を解決することができました。SUBREIとして、輸出に影響を及ぼしうる非関税障壁を取り除き、そうして輸出品目を多様化するための取り組みを続けていきます」と、サンウエサ次官を述べた。

 

いくつかのデータ

2022年、防疫上の事由により市場が閉鎖される前は、1,063トンの家禽肉が南アフリカへ輸出されていた。2023年、まだ制限下にあった時は、24トンしか輸出されなかった。金額では、2022年から2023年に合計240万ドルが南アフリカへ輸出された。

 

南アフリカは、アフリカ大陸の主要国の一つであり、チリにとっては戦略的な貿易パートナーである。両国間の貿易額は、2024年末、1億8,490万ドルに達し、ここ6年間で、平均年率4.3%で伸びてきた。同国の公的機関や民間部門に加え、両国間の経済協力の枠組みや同国におけるチリ在外公館の存在より、今後、両国間の通商関係の発展が見込まれる。